2011年4月24日
概要
BABOK®はビジネスアナリシスの知識体系ですが、そのまま使えるものではありません。ビジネスアナリシスを実践するためには具体的な方法論(プロセス)が必要になります。日本で初めてIIBA®より認定されたビジネスアナリシス方法論コースです。
ビジネスアナリシス方法論 入門
(BABOK®2.0準拠)
ビジネスモデリングとプロセスモデリングからの要求定義
■内容
ビジネスアナリシスを実践するためには、具体的な方法論(プロセス)が必要です。戦略(ビジネスモデリング)、プロセス(ビジネスプロセスモデリング)、要求(要求モデリング)、ソフトウェア(ソフトウェアモデリング)の4つのモデリングにより要求定義を行うビジネスアナリシス方法論の入門コースです。ワークパッケージの数70、詳細なアクティビティ500個から構成されるプロセス(WBS)からなります。
■ ビジネスアナリシス方法論GUTSY-4:
BABOK®に準拠した方法論です。階層型プロセス参照モデルを利用することにより、事業戦略を構造化してビジネスプロセス改革(ビジネス要求)を定義し、それを反映したビジネスプロセスモデリングによってステークホルダー要求を定義します。そこからITシステムとソフトウェアへの要求定義を行う、ビジネスアナリシス方法論です。
GUTSY-4の4つのフェーズに沿って学習を進めます。BABOK®の知識エリアのタスクに対応するプロセスを学習します。単なる座学ではなく、演習により、ビジネスモデリングの理解を深めます。
GUTSY-4の4つのモデルとその成果物がBABOK®の要求分類に対応することが分かります。
GUTSY-4は「穴埋め形式によって、個人の属人的スキルに依存しない」方法論として、日経コンピュータ誌(2010年12月22日号)で特集されました。戦略を含めた業務分析を階層的に行い、トップの戦略・指示を構造化して、ボトムからの提案を重ね合わせることによって有効なビジネスプロセス改革を導きます。上位から下位へとプロセス階層レベルを深めていくので、上位プロセス(ビジネス要求とステークホルダー要求)と下位プロセス(ソリューション要求)が整合性を確保します。これは、BABOK®の「要求のトレーサビリティ」に相当します。
ITシステムへの要求定義はビジネスプロセス記述から導きます。この方法を採用すれば、開発規模が4割ほど減少します。ビジネスプロセスが明確になると、ユーザからの要求でない要望や保険的な要求が自然と減るからです。ビジネスニーズからソリューション要求まで一気通貫することにより、システムで使われない機能が入り込む余地はなくなります。まさにBABOK®の真髄を具現したものです。
(GUTSY-4:Grand Unified Theory SYnchronizing 4 models)
■プログラムの構成
標準開催期間: 1日(7時間)
形態 : 20名以下の少人数によるセミナー
教材 : ワークブック、ケーススタディ、
対象 :
1. ビジネスアナリスト
2. 業務改革を担当する方
3. BPRやBPMを担当する方
4. サプライチェーン(SCM)を担当する方
前提知識: BABOK®2.0 の概要を理解していること
「ビジネスアナリシス 概要」コースの受講が望ましい
■プログラムの展開(学習項目)
モジュール1:
イントロダクション |
・ビジネスアナリシス(BABOK®)
・7つの知識エリアとその関係 |
モジュール2:
ビジネスアナリシス方法論
GUTSY-4の全体像 |
・ビジネスプロセス階層モデル(4つのフェーズ)
・ビジネスプロセス参照モデル(SCOR、PCFその他)
・BAプロセスにおけるGUTSY-4の4つのフェーズ
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モジュール3:
フェーズⅠ
ビジネスモデリングによる
ビジネス要求の定義 |
・事業の目的と目標の確認
・市場環境と事業戦略の確認およびSWOT分析
・事業戦略から事業課題、そして業務要求への構造化
・プロセス改革施策の立案、プロセス改革要求
(概要)の定義
・演習:事業戦略から戦略課題(レベル1)を導く
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モジュール4:
フェーズⅡ
ハイレベルのビジネスプロセス
モデリングによるステークホルダ
要求の定義
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・ビジネスプロセスの階層性と参照モデル
・ステークホルダー要求(レベル2)の引き出し
・レベル2のビジネスプロセスの分析と設計
・ステークホルダー要求(レベル3)の引き出し
・レベル3のビジネスプロセスの分析と設計
・プロセス改革要求(詳細、レベル3)の定義
・演習:ステークホルダー要求(レベル2)を
インタビューする
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モジュール5:
フェーズⅢ&Ⅳ
ミドルレベルのビジネス
プロセスモデリングによる
ソリューション要求の定義
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・現状のレベル4のビジネスプロセスの調査・記述と
ステークホルダー要求(レベル4)の引き出し
・プロセス改革要求(詳細)の構造化
・レベル4のビジネスプロセスの分析と設計
・ソリューション要求の定義と優先順位付け
・RFP作成/ITソリューション選定
・現状のレベル5のビジネスプロセスの調査・記述
・レベル5のビジネスプロセスの分析と設計
・運用設計/データ移行/ユーザー教育/業務移行
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公開コースの申し込み
■コース終了後受講者は:
1. BABOK®と互換なビジネスアナリシス方法論GUTSY-4の全体像を説明できるようになる
2. ビジネスモデリングとビジネスプロセスモデリングの概要を説明できるようになる
3. 事業戦略から戦略課題(レベル1)を導くことができるようになる
4. ビジネスアナリシス方法論GUTSY-4のフェーズⅠ、Ⅱ、Ⅲの深い内容を学習する準備ができる
■本コースは マネジメント&ERPインテグレーションとKBマネジメントによる共同開発です。
■本コースで使用した以外のGUTSY-4全機能を使用するためには、別途ライセンス契約が必要です。
■本コースはIIBA®認定コースです。(BABOK® 2.0 準拠)
・ CCBA™/CBAP®受験に必要な専門能力開発時間(合計21時間)の7時間が取得できます。
・ BABOK®(Business Analysis Body Of
Knowledge)
(有)KBマネジメントはIIBA®(International Institute of Business Analysis )認定の教育プロバイダ(EEP™)です。
BABOK® and CBAP® are registered trade mark of International
Institute of Business Analysis.
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