2011年4月 24日
概要
ITプロジェクトの失敗例がマスコミを含めて問題化されています。多くのITプロジェクトが予算内でスケジュールどおりにカットオーバーできないのはなぜでしょうか。その主な理由は、ユーザーからの情報が無い、要求が不完全、要求が変わる、というものです。つまりユーザー自身、自分の要求を把握できていないのです。要求が決まらないままシステム開発をしてしまうことの必然的結果といえます。これはUMLやDFDなどの技法以前の問題です。
「引き出し」知識エリアでの人的側面を考慮し、顧客のビジネス上の問題から真のニーズを導き出し、質問力を強化することにより喜びのニーズ(魅力的品質)まで導く、要求開発コースの決定版です。(IIBA™認定コース)
失敗しない要求開発
(BABOK®2.0準拠コース)
■キーワード
・ 顧客のビジネスの理解 ・SWOTとCSF
・ ファシリテーション ・効果的なインタビュー
・ 質問と傾聴 ・課題/問題の顕在化
■プログラムの焦点: 何を修得するか?
顧客の要求を理解するため、ビジネス背景を明確にし、当該プロジェクトが顧客ビジネスの成功に、本当に寄与できるものなのかを確認できるようになります。そして顧客に真の要求(RFPに書かれていない部分まで)に気付いてもらえるようになります。インタビュー/ファシリテーションを通じて、ユーザーが口に出す表面的な要求のみならず、口には出さない喜びのニーズ(魅力的品質)まで導くことができるようになり、競合優位な提案ができるようになります。
ユーザー要求が真のビジネス価値に関係づけられますから、合理的に要求の優先順位を付けられるようになり、運用時に使用されないような不要な機能を排除することができるようになります。
■
プログラムの方法論: どのように修得するか?
要求開発プロセスの流れにそって学習を進めます。講義だけでなく、多くの演習、ロールプレイを交えて、実践に近い形で学習しますから、効果的な学習ができます。成人学習理論に基づいたラーニング手法を多用するので、学習したスキルが確実に定着します。
■プログラムの構成
標準開催期間: 2日間
形態 : 16名以下の少人数によるセミナー
教材 : ワークブック、ケーススタディ
参加対象者 : ビジネスアナリスト、コンサルタント、システムアナリスト、
プロジェクトマネジャー、その他(ITSSレベル3以上)
■
プログラムの展開
1. BABOK®2.0 概要 |
・BABOK®2.0 7つの知識エリアの概要を知る |
2. 顧客のビジネスを知る |
・演習:
・マクロ環境/外部環境/内部環境/SWOT分析
・演習:SWOT作成と発表
・ロジックツリー分析
・CSFの導出
・演習:CSF候補の作成と発表
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3. 要求引き出しのファシリテーションと
インタビュー |
・効果的なファシリテーション(TM機能)
・ゲーム
・顧客との信頼関係を築く
・グルプ討議:信頼関係
・質問力/傾聴/確認
・ロールプレイ |
講義30%程度で、演習、ロールプレイ、グループ討議が主体のアダルトラーニング型の研修です。
明日からできるようになることを目指した実践型の研修です。
公開コースの申し込み
コース終了後、参加者は:
・顧客の気付いていない真のニーズ(ビジネス要求、ステークホルダー要求)を
引き出すことができるようになります。
■主な学習目標
・
ビジネス環境分析により、SWOT分析(クロス)ができるようになります。
・
効果的なファシリテーションスキルを身につけることができるようになります。
・
ステークホルダーとの信頼関係を構築することができるようになります。
・
効果的な引き出しテクニック(質問と傾聴)により、潜在的な要求を顕在化
することができるようになります。
■期待される効果
・
仕様/要求定義フェーズで発生する欠陥の減少
・
開発手戻りの減少
・
不要な機能の減少
・
機能拡張コストの低下
・
開発期間の短縮
・
コミュニケーション不良の減少
・
スコープクリープの減少
・
システムテストの見積もりの正確化
・
顧客とメンバーの満足度の向上
ひいては赤字プロジェクトの減少につながることが期待できます。
■参加者の声
-PMBOKの座学研修を受けるくらいなら、実務にも役立つこの研修を受けて、一石二鳥をすすめたいです。
-業務から離れ、改めて学ぶことで自分の悪さ(当然と思っていた)を
みつけられたこと。
-演習と通して実体験ができたこと。座学では分かったつもりで終わっていたと思う。
-要求定義を書けるつもりでいる人が多く、演習を通して反省してもらいたい。
経験レベルでとしてはマネージャクラス、またはマネージャ候補の人たちには
是非参加していただきたい。
-演習を通すことで、ティーチングで言われたことを実感でき、なおかつ
頭で分かっているつもりで実際には理解していないことに気がついた。
-ラーニング中心形式なのが非常に良く、多くの「気付き」「納得」が得られた。
-他受講者の意見に触れることや、講義中に自由に意見を言いあえる雰囲気が
よかった。
■本コースはIIBA®認定コースです。(BABOK® 2.0 準拠)
・ CCBA™/CBAP®受験に必要な専門能力開発時間(合計21時間)の14時間が取得できます。
・ BABOK®(Business Analysis Body Of
Knowledge)
(有)KBマネジメントはIIBA®(International Institute of Business Analysis )認定の教育プロバイダ(EEP™)です。
BABOK® and CBAP® are registered trade mark of International
Institute of Business Analysis.
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