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 STEP
3: 「後輪」のカリキュラム作成 
  
 
   1.2 「後輪」のQFDの例 「前輪」の場合は「神様」の顧客ニーズから出す事ができました。しかし「後輪」の顧客要求を捉える事は不可能ではないかもしれませんがかなり困難です。そこで、ビジネスニーズより必要なスキルを抽出する事にします。ビジネスの種類だけ準備しなければいけませんがビジネスを担当するSE管理者なら作成する事が可能です。以下はあるビジネス(XX計測システム)の例です。  ・基本計測技術(5項目)  ・製品/アプリケーション(20項目)   ・業界知識(4項目)   ・障害への対応(5項目)   ・Unix関連(7項目)   ・Widows関連(10項目)   ・その他PC関連(11項目)   上段のリストはやはり技術教育プログラムのリストです。当時のH社の教育体系をそのままリストしてあります。 この品質表により、スキルニーズが教育プログラムへと変換されます。   この部分はITスキル標準を使えば多くのITエンジニアの「後輪」部分のカリキュラム作成が簡単に作成する事ができます。 それでは、少し話を先に進めます。   サーベイを実施しますが、今度はSE自身に自己評価してもらいます。 営業にサーベイをする事も考慮しましたが、項目数が多くかつ技術的内容なので、営業では回答する事が困難です。ましてやお客様にお願いするわけにも参りません。根がまじめなエンジニアですから、正直な回答が得られるのではないかとおもい、自己評価してもらいました。結果は期待通りでした。   QFDを活用し、カリキュラムへのニーズが見事に得られたのが、次のグラフです。
 
  
 
 赤は日本のSE、青はUSのSE、緑はヨーロッパのSEのカリキュラムへのニーズです。 世界共通のニーズと各リージョンの特色が見事に把握できました。  世界共通のニーズとして「YYYY中間」という中間レベルの技術教育プログラムの必要性が認められ、当時のH社全事業部が総力を挙げて教育プログラムを開発してくれました。  日本の特色は「コンサル基礎」「SPIN」「CWC」などのニーズがUSやヨーロッパに比べて高く、総じてコンサルティング能力が低いのがわかります。  QFDという強力なツールが世界の標準として使われた例です。 
 
     
 
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