前回までで、予定していた「ETSS事始め」のAgendaは終了ですが、大変興味深い「ETSS実証実験」が成果を上げています。追加でご紹介します。
6.ETSS実証実験の紹介
このプロジェクトは昨年のITSSユーザ協会のカンフェランスで発表され、スタートしました。
昨年の発表資料をご覧ください。
ITSSユーザーズカンフェランス2008資料より引用
ETSSのスキル基準を作成し、それをスキル標準ユーザ協会(ITSSユーザ協会の新しい名称です)が保有するSSI-ITSS上に実装しようとするものです。さらにそのツールを参加企業に導入してもらい、実証実験まで実施しようとするものです。
昨年の発表資料は以下のURLのWebページからダウンロードできます。
URL: http://www.itssug.org/docs/conference2008/report2.pdf
この1年間の成果はどうだったのでしょうか。筆者は幸運にもこのプロジェクトにユーザ協会の一員として、参加させてもらいましたので、経過を踏まえてご報告いたします。
以下のようなAgendaです。
−ITA(Information Technology Alliance)とは
−MOS_WGの構成
−ETSS実証実験の概要
−フレームワーク
−要求モデル
−機能モデル
−キャリア基準
−人材モデル
−スキルセット策定
−SSI-ITSSツール実装
−パイロット入力と解析・評価
6.1 ITA(Information Technology Alliance)とは
まず、この実証実験を主体的に進めていただいた組織のご紹介です。
ITAとは「Information
Technology Alliance」の略で、独立系情報サービス企業17社による企業連合体です。「1社ではできないことを、複数の企業が集まって実現させよう」という考え方の下に、1995年2月に誕生しました。
ITAフォーラム2008の資料より引用
6.2 MOS_WGの構成
このワーキンググループの構成です。図でご覧のように、豪華な顔ぶれです。
主体のITA(8社参加)以外に、SECのETSS策定の中心メンバーが参加されています。
「組込みシステム技術協会」「iSRF」そして「スキル標準ユーザ協会」です。
ITAフォーラム2008の資料より引用
6.3 ETSS実証実験の概要
この実証実験は、スキル標準ユーザ協会とのコラボレーションで、実証実験を通じ「実践的な裏付け」を取りながら、ETSSの導入方法・活用事例・活用ガイドを策定することを目的としています。今後はそのノウハウを、ETSSを導入しようとする企業に提供していきます。
ITSSユーザーズカンフェランス2008資料より引用
ETSSでも、要求モデル、機能モデルからスキルセットを策定し、さらにSSI-ITSSツールに搭載できることが実証されます。
具体的内容は次回までお待ちください。
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