フェーズ3: GAP分析
スキル診断の実施
人材像ができたら、スキルを含めて診断ツールに反映します。
基本的に、診断ツールは何でも構いませんが、診断の目的/ニーズを明確にしてから選択することをお勧めします。
独自スキルや独自職務(または職種)がなければ問題ありませんが、独自スキルの診断まで望むのであれば、カスタマイズできるツールが必要になります。
ここでは、SSI-ITSS(スキルインベントリーシステム)を例に説明します。
出典:株式会社エス・アイ・エス 発表資料
チェック形式による全スキルのたな卸しをしてもらいます。
レベル判定条件は既に、ITSSユーザー協会(スキル定義委員会)において設定されたものが入力されています。
「個人のView」では各人の保有しているスキル全体が見えるのが特長です。
また、「企業全体のView」では各々のスキルを企業の中で何人位保有しているかが良く分かります。
出典:株式会社エス・アイ・エス 発表資料
次は、企業独自の人材像(独自スキル)を作成した場合の例です。
カスタムフレームワークにより、ビジネス戦略に効果的な人材育成の材料となります。
出典:株式会社エス・アイ・エス 発表資料
ITSSフレームワークでは、IT業界で必要とされるスキルが体系化されていますので、客観的なスキルレベルを把握することができます。
自社独自フレームワークでは、自社のビジネス戦略に不可欠なスキルが把握でき、人材育成に効果的です。
つづいて「DS-ITSS」診断ツールをご紹介します。
株式会社 ザ・ネット 説明資料より
雑誌「日経コンピュータ」が毎年実施している「ITエンジニア1万人の実像」という特集で使用している診断ツールです。(日経コンピュータ 2006.11.27)
このツールは30分でITSSレベル診断ができるというものです。
導入が極めて手軽なのが売り物です。手軽に自社のエンジニアのレベルの分布を知りたい、業界平均との比較をしりたい、というニーズにはぴったりです。
わずか30分ですから、エンジニアの全てのスキルのたな卸しができるわけではありません。特定の職種(PM、コンサル、ITスペシャリスト、など)を指定し、設問に答えるだけでレベル診断ができます。質問数も150〜180程度ですのでエンジニアの負担も少なく導入の抵抗がないので、最初のエントリーツールとしては申し分ありません。
株式会社 ザ・ネット 説明資料より
エンジニア個人の強み・弱みも「コアスキル」「共通テクニカルスキル」「専門テクニカルスキル」「達成度指標」の各観点で詳細に見ることもできます。さらに「的確なアドバイス」までしてくれます。
SSI-ITSSはスキルインベントリーを調査します、一方「ITSS-DS」は職種ごとのレベル診断です。
おのおのの特徴を活かして使い分けるのが良いのではないでしょうか。
次はSSI-ITSSの結果をもとにより詳細なGAP分析の例です。
SSI-ITSSでパーソナルスキルの結果をビジブルに表したイメージです。
パーソナルスキルでもかなり細分化されていますので、強み/弱みの具体的なイメージがつかめると思います。
V2対応のSSI-ITSSではパーソナルスキルの定義がより具体的に改善されました。
ITSSそのものではイメージが弱かった部分ですが大幅に改良されています。
組織としての強み/弱みも明確になります。次のフェーズの教育体系への重要なデータとなります。
プロジェクトマネジメントとパーソナルスキルの組み合わせ(イメージ)です。
平均値や期待値と個人のスキルレベルの比較が一目瞭然にイメージとしてとらえることができます。PMとして補充するべきスキルギャップが見えてきます。エンジニア個人の受講するべき研修が一目瞭然になります。
以下は番外編として、「SSI-ITSSのパーソナルスキル定義」の解説です。
是非、お読みください。V2対応になり、パーソナルスキルがいかに充実したか、お分かりになると思います。
[SSI-ITSSのパーソナルスキル定義](番外編)
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連絡先: Mail to : KBマネジメント
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