アドバンストビジネスアナリスト
アドバンストゼネラリストBAには6種類の専門分野があります。
- ビジネスアーキテクト
- BAプロジェクトリード
- BAプログラムリード
- BAプラクティスリード
- ビジネスリレーションシップマネジャ
- ストラテジックビジネスアナリスト
上図の赤字の部分です。
横軸の組織内の3つのフォーカスレベルそれぞれにアドバンストゼネラリストBAは配置されていて、大規模プロジェクトの複数のビジネスアナリストの責任者がBAプロジェクトリードです。
中央の部門/事業/機能 変革を担うのは、ビジネスサイドとITサイドの橋渡しの責任者となるビジネスリレーションシップマネージャと、プログラムレベルでのビジネスアナリシスの責任者のBAプログラムリードです。
エンタープライズレベルでは、3種類の専門分野があります。
- ストラテジックビジネスアナリスト:
- BAプラクティスリード:
- ビジネスアーキテクト:
ストラテジックビジネスアナリストは企業のM&Aやビジネスのポートフォリオマネジメントを担当します。プロジェクトポートフォリオとも関係があります。BAプラクティスリードはBACOE(ビジネスアナリシスのセンターオブエクセレンス)、ビジネスアナリシスに関する「組織のプロセス資産」に責任を持ちます。ビジネスアナリシス標準を作成したり、BAの育成、などの責任者です。プロジェクトマネジメントの世界のPMOに相当します。
ビジネスアーキテクトは企業全体のプロセス、データ、テクノロジーをモデル化します。詳細は下図を参照ください。
Dreyfusのスキル習得モデル
コンピテンシーモデルで採用しているDreyfusのスキル習得モデルです。
このスキル習得モデルでは、スキル習得度をレベル1~レベル5まで分類しています。単純化すると、下記のとおりです。
- レベル1:知識のみ、実践できない
- レベル2:指導の下、実践できる
- レベル3:単独で作業できる
- レベル4:単独で作業でき、他社を指導できる
- レベル5:新しい革新的な手法を編み出せる
もう少し、詳細に定義すると下図のようになります。
パフォーマンスコンピテンシー
これからが、コンピテンシーモデルの詳細です。
上図は知識エリア「エンタープライズアナリシス」に関するパフォーマンスコンピテンシーの部分です。図の1~4は「5.1ビジネスニーズを定義する」タスクに関するパフォーマンスコンピテンシーとそれらの達成度を示すコンピテンシー指標です。5は「5.2能力ギャップをアセスメントする」タスクのパフォーマンスコンピテンシーという具合です。図は省略しますが、パフォーマンスコンピテンシーの数は知識エリアに応じて、下記の通りです。
- BA計画とモニタリング: 14個
- 引き出し: 4個
- 要求のマネジメントとコミュニケーション: 11個
- エンタープライズアナリシス: 10個
- 要求アナリシス: 7個
- ソリューションのアセスメントと妥当性確認: 7個
合計 53個
合計53個のパフォーマンスコンピテンシーがあり、おのおのに対してパフォーマンス指標が定義されています。(図は「エンタープライズアナリシス」の一部のみ)
この上記53のパフォーマンスコンピテンシーに対して、エントリーレベル、ジュニアBA、インターミーディエートBA、シニアBAごとにDreyfusモデルのレベルがマップされています。
下図はその具体例です。
上図のようなマッピングが6つの知識エリア、53のパフォーマンスコンピテンシーとビジネスアナリシスのジョブ・プロファイル(エントリー、ジュニア、インターミーディエート、シニア)に対して、Dreyfusレベルがマッピングされています。