ビジネスアナリシス コンピテンシーモデル (その2)

アドバンストビジネスアナリスト

アドバンストゼネラリストBAには6種類の専門分野があります。

  • ビジネスアーキテクト
  • BAプロジェクトリード
  • BAプログラムリード
  • BAプラクティスリード
  • ビジネスリレーションシップマネジャ
  • ストラテジックビジネスアナリスト

スライド12

上図の赤字の部分です。

横軸の組織内の3つのフォーカスレベルそれぞれにアドバンストゼネラリストBAは配置されていて、大規模プロジェクトの複数のビジネスアナリストの責任者がBAプロジェクトリードです。

スライド14

中央の部門/事業/機能 変革を担うのは、ビジネスサイドとITサイドの橋渡しの責任者となるビジネスリレーションシップマネージャと、プログラムレベルでのビジネスアナリシスの責任者のBAプログラムリードです。

エンタープライズレベルでは、3種類の専門分野があります。

  • ストラテジックビジネスアナリスト:
  • BAプラクティスリード:
  • ビジネスアーキテクト:

ストラテジックビジネスアナリストは企業のM&Aやビジネスのポートフォリオマネジメントを担当します。プロジェクトポートフォリオとも関係があります。BAプラクティスリードはBACOE(ビジネスアナリシスのセンターオブエクセレンス)、ビジネスアナリシスに関する「組織のプロセス資産」に責任を持ちます。ビジネスアナリシス標準を作成したり、BAの育成、などの責任者です。プロジェクトマネジメントの世界のPMOに相当します。

ビジネスアーキテクトは企業全体のプロセス、データ、テクノロジーをモデル化します。詳細は下図を参照ください。

スライド13

 

Dreyfusのスキル習得モデル

コンピテンシーモデルで採用しているDreyfusのスキル習得モデルです。
このスキル習得モデルでは、スキル習得度をレベル1~レベル5まで分類しています。単純化すると、下記のとおりです。

  • レベル1:知識のみ、実践できない
  • レベル2:指導の下、実践できる
  • レベル3:単独で作業できる
  • レベル4:単独で作業でき、他社を指導できる
  • レベル5:新しい革新的な手法を編み出せる

もう少し、詳細に定義すると下図のようになります。

スライド16

 

 

パフォーマンスコンピテンシー

これからが、コンピテンシーモデルの詳細です。

スライド15

 

上図は知識エリア「エンタープライズアナリシス」に関するパフォーマンスコンピテンシーの部分です。図の1~4は「5.1ビジネスニーズを定義する」タスクに関するパフォーマンスコンピテンシーとそれらの達成度を示すコンピテンシー指標です。5は「5.2能力ギャップをアセスメントする」タスクのパフォーマンスコンピテンシーという具合です。図は省略しますが、パフォーマンスコンピテンシーの数は知識エリアに応じて、下記の通りです。

  • BA計画とモニタリング:           14個
  • 引き出し:                   4個
  • 要求のマネジメントとコミュニケーション:  11個
  • エンタープライズアナリシス:        10個
  • 要求アナリシス:               7個
  • ソリューションのアセスメントと妥当性確認: 7個

合計                       53個

合計53個のパフォーマンスコンピテンシーがあり、おのおのに対してパフォーマンス指標が定義されています。(図は「エンタープライズアナリシス」の一部のみ)

この上記53のパフォーマンスコンピテンシーに対して、エントリーレベル、ジュニアBA、インターミーディエートBA、シニアBAごとにDreyfusモデルのレベルがマップされています。

下図はその具体例です。

スライド17

上図のようなマッピングが6つの知識エリア、53のパフォーマンスコンピテンシーとビジネスアナリシスのジョブ・プロファイル(エントリー、ジュニア、インターミーディエート、シニア)に対して、Dreyfusレベルがマッピングされています。