どこでもビジネスアナリシス(15)

15 ビジネスアナリシスの業師

15.1 好奇心と発想が豊か

何事にも業師と言われるプロがいます。 その特徴は何でしょうか。 ビジネスアナリシスに限らず、問題解決に優れた人は何事にも好奇心が強く、物事を多角的に見る発想力の豊かな人が多いと言えます。研究熱心です。 ビジネスアナリシスは標準的な実行プロセスがあり、その中で体系化された手法や技術を選択して行けばよいのですが、対象となる現象は常に異なり同じものはないという状況が普通です。標準とはいえ任意性の高いプロセスや手法の選択は微妙な選択肢の判断を必要としますし、同じ技術においてもその利用方法は現場の状況により大きく異なります。 何が起こっているのかを見抜くことは好奇心の強い人が得意です。解くべき問題の全体を捉えて、どの手法をどこにはめ込んでいけばよいかという判断は柔軟な発想力の結果です。

15.2 問題を見つける力

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何かおかしいと敏感に感じ取る人は問題を見つける能力に長けています。いつもと違うことを感じ取る能力が働いています。むしろ、常に変化を感じる努力をしているのかもしれません。毎日見ている街の風景にも時々刻々と変化が現れます。日常のビジネスにも常に変化が起こります。それらの変化の中で、問題となる変化をいち早く見つけるならば、問題の悪化を早期に食い止めることができます。もっと敏感に変化が起こる前に予兆を感じ取ることもあります。問題解決をしている途中での変化も同じです。計画通りの変化なのか問題はないのかを監視します。問題はどのような形で現れるかわかりません。それを敏感に感じ取る力は常に好奇心をもって物を見て、豊富な発想力に結びつけているのだといえます。

 

 

15.3 問題の本質を捉える力、原点を捉える力

ビジネスではいろんな問題が日常茶飯事で起こります。問題はいろんな外見をもって発生します。外見から想像もつかないところにその原因があることがあります。問題を解決するにはその原因をつぶさなければなりませんが、そのためには起こった問題の本質を見抜くことが鍵になります。本質とは、その問題が起こる根本となった要因と言えばよいでしょう。原因のそのまた原因かもしれません。単なる現象としての原因ではなく、原因が起こった体質のようなものと考えてください。本質に似たもので原点があります。 基本となる考え方など、何かの行動のよりどころ、そこから始まっている源のようなものです。行動の良否を判断するときにはその行動の原点に戻って判断をすることにより一貫した判断の根拠となります。

15.4 自分から実行する行動力

問題を解決するためには実行しなければなりません。ビジネスアナリシスの境界はどこかという議論で、計画を構築するところまでであるという意見が良くあります。問題は解決されなければ立派な計画も価値はありません。従って、ビジネスアナリシスは実行して結果を確認してはじめて完成であると考えます。 計画は得意であるが実行には手を出さない人があります。そのような人の実行計画に関するビジネスアナリシスとはいったい何でしょうか。机上の空論では問題は解決しません。良い計画は実行の現場と経験の反省から生まれます。計画段階の実行力も同じです。計画の中にも多くの行動があります。自分で率先して調査し、調整し、判断し、意思決定する行動力が求められます。行動力のある人は人間的にも優れています。強い意思があり信頼ができます。一人の人間がすべてに精通していることは不可能です。自分の不得手な分野は必ずありますが、そのような分野は、信頼できる有能な人に処理を依頼する事も行動力です。組織で解決することもまた行動力です。