ビジネスアーキテクチャ方法論(1)

ビジネス・アーキテクチャの方法論(by Roger Burlton)を紹介します。

2月末に、Roger Burlton氏のビジネス・アーキテクチャ方法論のチュートリアルに参加しましたので、その概略を紹介します。

以前にビジネス・アーキテクチャ・ギルド(Business Architecture Guild)のビジネス・アーキテクチャ(BIZBOK)の解説を行いました。
http://kbmanagement.biz/?p=5979

この知識体系(BIZBOK)は独自の手法のため慣れていない読者(筆者も含めて)にはかなり分かりにくいモノではなかったでしょうか。今回紹介するRoger Burltonのビジネス・アーキテクチャは方法論/フレームワークで、4つの主要フェーズとそれぞれの中の4つのセクション(合計16セクション)が明確にあり、そのフェーズ中でバリューストリーム、ケイパビリティ、プロセスが定義されているので、感覚的にも分かりやすいものとなっています。

知識体系と方法論の違いを知ることは大切です。

BアーキテクチャFW

 

4つの主要フェーズです。

  1. ビジネスを定義する(Define the Business)
  2. ビジネスを設計する(Design the Business)
  3. ビジネスを構築する(Build the Business)
  4. ビジネスを運営する(Operate the Business)

 

1.「ビジネスを定義する」フェーズでは次の4つのセクションがあります。

  • ビジネスモデル
  • ビジネスのエコシステム
  • 戦略的目標(Strategic Objectives)
  • 戦略的要求事項

「ビジネスのエコシステム」ではビジネスのマクロおよび外部環境を整理します。

Social, Tchnological, Economic,Environmental, Poliitical ,Legalの頭文字をとったSTEEPL分析です。

また、外部の重要なステークホルダーも分析します。例えば、顧客、サプライヤ、株主、従業員、労働組合、規制者、コミュニティ、競合

2.「ビジネスを設計する」フェーズは次の4つのセクションです。

  • ビジネスコンセプトモデル
  • ビジネスプロセス
  • ビジネスケイパビリティ
  • ビジネス・パフォーマンス

まず、「ビジネスコンセプトモデル」はビジネスで扱うオブジェクト(概念データ)とその間の関係図です。重要な概念(概念的データモデルの元)を作成します。その情報モデルからビジネスプロセス、ビジネスルール、ビジネス・ケイパビリティ、パフォーマンスなどの元となります。

このへんが知識体系(BIZBOK)と大きく異なる点で、BIZBOKではいきなりケイパビリティモデルとは...となり分かりずらいのですが、この方法論(フレームワーク)では、コンセプトモデルからプロセスを導きそしてケイパビリティへブレークダウンしていきますので、納得感が得られやすいのではないでしょうか。特にプロセスに親しみのあるビジネスアナリストにとっては容易に理解が進むところです。