エンタープライズ・アジャイルに不可欠なビジネスアナリシス
菅政権が発足しデジタル庁の創設が決まりましたが、課題は山積みのようです。3度目の正直という改革がどこまでできるのか、気をもむところもありますが、D庁こそビジネスアナリシスが必要になることだけは間違いがありません。「デジタル敗戦」の一つの要因としてグローバル標準の上流工程をないがしろにしていたことがあるのではないでしょうか。大臣の言葉の一つに「アジャイルガバメント」があります(日経コンピュータ誌10月29日)。こういう用語を使用できる方が大臣に就任されたのは大変喜ばしいことで、ぜひご活躍されることを期待したいと思います。
そのアジャイルですが、IIBA日本支部から「BABOKガイドアジャイル拡張版バージョン2(日本語訳)」が今年の7月に発行されました(英語版は2017年に発行)。これはスクラムやXPなどの小規模なアジャイルソフトウェア開発を対象とするのではなく、大規模、エンタープライズレベルでのアジャイル開発に焦点を置いた全く新しいビジネスアナリシスの考え方で、ソフトウェア開発のみならず任意のビジネス領域にまで拡張されたものです。
エンタープライズ環境でアジャイル開発するために最も重要なことは組織戦略とイニシアチブをしっかりリンクすることです。従来の小規模のアジャイル開発(スクラムやXP)では想像のつかない重要な活動です。スクラムチームのメンバーが頻繁に経営層とユーザーストーリーについて意見を交わすことはできません。顧客ニーズを価値提案に変換し経営的ニーズ(ビジネスニーズ)に結び付けるためにはその橋渡しとなるビジネスアナリシスの存在が必須です。それがエンタープライズ・アジャイルにビジネスアナリシスが不可欠になる理由です。
このたび、「エンタープライズ・アジャイルに不可欠なビジネスアナリシス」と題してオンラインセミナーを開催する運びとなりましたので、ご案内申し上げます。尚、筆者はこの「BABOKのアジャイル拡張版V2」の日本語訳をし、内容に精通していますので解説させていただきます。
セミナー概要
- 日時: 12月21日(月) 15:00 ~ 17:00
- 場所: オンライン(Zoom)
- 参加費: 無料
- 講師: 清水千博、CBAP: KBマネジメント代表
- 定員 : 50名
- 尚、Zoom情報はセミナー開始前日までに申込者にお知らせいたします。
アジェンダ
- グローバル環境におけるアジャイル開発の現状
- エンタープライズ・アジャイルにおけるビジネスアナリシス
-アジャイル拡張版の位置づけ
-アジャイルマインドセット
-3つのホライゾン
-戦略ホライゾンとBABOKの関係
-イニシアチブ・ホライゾンとBABOKとの関係
-デリバリー・ホライゾンとBABOKとの関係 - KBマネジメントが提供するビジネスアナリシス研修
詳細とセミナー申し込みは
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