どこでもビジネスアナリシス (48)

48 代替案の準備

48.1 計画通りにいくことは少ない

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どのような計画の実行においても、当初の計画通りに最後まで推進できることは少ないと言えます。 実行段階の環境変化に対応して実行内容を変更しながら推進することも多く、何らかの変更を予想し、柔軟性をもった計画を策定することもあります。 予想外の計画変更を余儀なくされるような大きな環境変化が起こることもありますが、事前の準備があれば対応が容易です。ビジネス上の諸計画は常に外部環境との関係の中で実行されており、変更は常識という判断の基に、計画を変更し易い構造に組みたてておくことは極めて有効です。あらゆる変化への準備をしておくことは不可能ですから、可能性の高い変化を予測して絞り込んでおくこととも必要です。発生確率の高い変化に対しては、選択可能な複数の案を準備しておくことも効果的です。

48.2 事前の代替案の準備とその場の判断による修正

計画時点から代替案を準備しておくケースにはいくつかのパターンがあります。 組織内部の機能や効率が要因となる場合、外部環境の変化への対応が必要な場合、競合相手がさまざまな対抗手段を講じてくる場合などの場面が想定されます。代替案の選択には、あくまでも当初目標を達成するための対応案、実行可能な目標に変更する対応案などのほかに実行を中止することも選択肢に入れます。中止の場合には一時的回避なのか計画の廃止なのかの判断も必要です。その判断は当該計画の重要性や、選択の結果が経営に与える影響などにより判断されるべきでしょう。

実行途中における環境の変化により計画変更を余儀なくされることも発生します。途中での判断には、変更による他部門や関連する計画への影響、そこから予測される完成時の効果の評価が必要です。そのためには計画時点での完成時の目標設定と、その評価指標を明確にしておくことが必要です。推進途中で完成時の効果を予測する方法があれば状況判定が効果的にできます。複数の指標による総合的判断も有効です。

48.3 状況監視と予測分析をする

実施途中の状況監視は重要であり、その判断と対応により成否が決まることは良くあります。何をもって状況監視をするかは難しい問題であって、最もわかり易いのは、進捗状況を示す複数の指標を決めておき、それらの推移を連続的に監視することですが、それぞれの指標は何を表しているかをよく理解して、どのようなパターンの動きがあれば何が起きているかという因果関係を構築しておくことが判断の助けとなります。途中の状況から、そのまま推進した場合にはどのような結果になるであろうかという予測ができることは大切あって、代替案を投入する判断としても欠かせません。

48.4 悪化のシナリオや最悪のケースを考えておく

予想される最悪のケースを考えておくことは有意義です。悪化の限界の認識ができます。 その時どうするかという判断を準備しておくことは役立ちます。総合的結果として状況が最悪になった場合に、どの要素が悪化した結果として最悪になったのかによって対応方法は多様です。 従って悪化に至る種々なシナリオを描いておくことは有効です。どの要素がどう影響して総合的に悪くなるかという関係の理解です。突然、結果が悪化した時点でいきなり分析するよりも、悪化の経過を監視していれば、変化の判断が理解できると同時に、対応のタイミングの判断、対応方法の選択が容易であることは明らかです。 反対に予想よりも良好な結果になることもあります。その時には現状の目標を維持するのか、さらに積極的な高い目標を再設定するかの判断が必要です。