知識エリアの関係
3つの知識エリア「ストラテジーアナリシス」、「要求アナリシスとデザイン定義」、「ソリューション評価」の関係について解説します。
この3つの知識エリアはV2に比べてより明確な関係を持つようになりました。
知識エリア「ストラテジーアナリシス」のタスクは総体的で、変革のエンタープライズ全体への影響を考慮します。またタスクはエンタープライズ全体でも、任意のレベル(例えば現場レベル)でも実行できます。そしてすべての変革はその大きさに関係なく戦略によってドライブされなければなりません。
言い方を変えると、知識エリア「ストラテジーアナリシス」の重要なアウトプットの一つは、変革の及ぼす影響範囲、すなわちコンテキストを規定することです。
コンテキストの具体例としては:
- エンタープライズ全体
- 組織全体に共通する特定の機能(営業、製造、開発、サプライチェーン、経理、人事)
- 特定組織の中の特定機能(家電事業の工場、yy製品の開発、販売代理店、...)
- 各現場の業務
- 特定のITシステム
- その他。
図示すると以下の様になります。
そのコンテキストにおいて、
知識エリア「要求アナリシスとデザイン定義」では、潜在的な価値を最大化する方法をように、分析またデザインを行うのです。
他方の知識エリア「ソリューション評価」は実装されたソリューションにおいてその設計された潜在価値が実際にどれだけ実現しているのか、すなわち実現価値に注目に、測定し、分析し、価値の実現を妨げている要因を除去したりすることです。そのPDCAを回すことがビジネスアナリシスの活動と言えます。